履き物

草履
 明治時代の足元の装いは草履か下駄でした。女性の和装としては草履が一番でしょう。特に種類は選びません。
ブーツ
 女学生が編み上げブーツを履くようになったのは、明治45年に大塚製靴が「革 靴 ブーツ」を発売してヒットしてからと言われています。
大正デモクラシーは女学生が輝いていた時期で、「よくってよ」「素敵だわ」など、「よ・わ」の女学生言葉が流行したのもこの時期です。今ではかえってお嬢様らしいとされるこうした言葉も 、当時は「嘆かわしい」と、世の識者から非難されたものです。常識が万代不易でな いこ とを物語っていますね。「職業婦人」という言葉が生まれたのは大正9年頃。タイピストやバスガールなど新しい職種も増え、初の女性小学校長(宮崎県)が出たのもこの年です。
黒ハイソックスと黒の短靴
 大正時代の足元の主流は、実はこの組み合わせです。ブーツも流行しましたが、座敷生活の日本では脱いだりはいたりが不便ですから、自然とこの組み合わせが好まれました。今日では草履かブーツと定型化して、ソックス・短靴はあまり見られませんが、実用的にはもっとも良いと思います。寒い時季なら厚手の黒タイツでも良いでしょう。現代の宮中における袿袴でも外出の靴は完全な洋靴です。この場合は袴と同生地の靴です。

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